■茶クマの原因
茶クマとは、目の下が茶色く、くすんで見えるクマです。黒(影)クマは皮膚の凹凸により生じ、青(赤)クマは皮膚の菲薄化や血流によって生じるのに対して、茶クマは皮膚の色素沈着によって生じます。
■茶クマの危険因子
茶クマは、目をこする摩擦や皮膚炎などの皮膚への刺激により、皮膚に色素沈着が生じた状態です。
その為、下記のような人に多くみられます。
- 目をよく擦る癖のある人
- アトピー生皮膚炎の既往のある人
- 目の下をよく化粧する人
■茶グマの自己診断
茶グマは、皮膚の細胞そのものがクスんでいるので、目尻を引っ張ると皮膚と一緒にクマも移動します。また、皮膚を引っ張っても、色調の変化がないことが特徴です。
■茶グマに対するセルフケア
茶グマの対策は、シミの対策と概ね同じです。
その為、
- 目をこすらない。
- やさしくクレンジングや化粧を行う。
- 保湿を行う。
- ビタミンCやビタミンEが多く含む食べ物を摂取する。
などのセルフケアが有効です。
■医療行為によるアプローチ
上述した通り、基本的にシミに対する治療と一緒です。下記のような治療方法があります。
- 色素レーザーによるホワイトニング。
- フォトフェイシャルによる光治療。
- 外用薬の塗布。
- 内服治療。
■クマは混在することも多い
これまで、主に3種類のクマに関して説明したきました。若い方の場合は、いずれか1種類が原因の場合も多いですが、年齢を重なるに連れて、複数種類のクマが混在することはよくあります。
例えば、上記の症例は、
- 黒(影)クマ
- 赤クマ
- 茶グマ
の3種類が混在しています。
■まとめ