こんにちは。
前回のブログで、腸にプラスとマイナスの影響を与えるものと油(オイル)について書きました。今回は、和食と洋食の課題点への対処と気になるデータをご覧いただきます。
【洋食派の方へ】
和食に比較すると、たんぱく質やコラーゲン、脂質を摂取しやすい点がメリットとしてありますが、酵素とビタミンが不足し、腸内活動が停滞しがちです。生野菜や野菜のマリネなど、食物繊維(ビタミンや酵素を多く含む食物)を、できるだけ生に近い状態で摂取することをお勧めします。そして食事時、一番最初に食べましょう。ビタミンや酵素を効率よく摂取することができます。
特に男性は、食べたいものを最初に食べる傾向があるので(当然ですが)、そこをぐっと思いとどまり、最初に野菜、です。少しの工夫でも長い年月には大きな違いとなって表れますので、ぜひ、心掛けてください。
【和食派の方へ】
塩分の過剰摂取を原因とする、高血圧や糖尿病などの慢性疾患への影響が懸念されます。肉や魚、湯葉や納豆、厚揚げなどの良質なたんぱく質を摂る際に、レモンの酸味やダイコンの辛味、わさびやショウガなどの香味、香辛料などで塩味を補うことをお勧めします。
男性は女性に比較すると酸味を苦手とする方が多いように感じます。香味や香辛料に少しのオイルで代用するのも良いでしょう。塩味に頼らず、和食の魅力である素材の旨さを、より楽しめるような食習慣を心掛けてください。
【再考の時~体形と栄養素の変移〜】
和食と洋食比較論、ここからは気になるデータをご紹介しましょう。
日本人の身長は、男女ともに15~20年前をピークとして減少傾向にあることが分かっています。文部科学省が発表している、17歳を対象とした平均身長の推移を見てみましょう。
1945年の終戦後の55年間で男子では約9㎝、女子は5㎝強の急激な伸長がありましたが、2000年頃をピークとして減少に転じています。そこで、平均身長の減少と栄養摂取状況とに関連があるのではないかと思い、厚生労働省が公開しているデータを探しました。面白いことが分かりました。
以下のグラフは、1950年以降の日本人の3大栄養素における摂取割合を表しています。
戦後5年を経た1950年からたんぱく質の取得割合は微増で推移し、脂質は急速に増加、炭水化物の摂取割合は年々減少していることが見て取れます。たんぱく質や脂質の増加に関しては、戦後と比較して食料が豊富に手に入るようになったことや食の欧米化が関係していると推察できます。
ところが、たんぱく質、脂質ともに2000年頃をピークに微減少へと転じました。興味深いのは、グラフ右端にマークされているエネルギー摂取量です。1995年をピークとして減少が続き、2012年を戦後5年時の1950年と比較すると、エネルギー摂取量は200kcal以上減少しています。
身長の変化は、2つのデータから考察すると、ダイエット文化や行き過ぎた食の欧米化、そして生活習慣の乱れや睡眠不足をもたらしたデジタル文化、などに起因するかもしれません
皆さまはどのようにお考えになりますか?日々の食生活を大切にして、健康な身体と心、美しい肌を作ってゆきたいですね。
2回に亘った和食と洋食比較論、いかがでしたか?
それではまた次回まで、美味しく無理せず楽しいお食事を!
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