5)前頭骨(おでこ)の加齢性変化と男女差
前頭骨とは一対の骨として発生し、鼻骨や頬骨などと隣接しています。また、前頭骨は前方で前頭鱗を形成します(図7)。
この場所には前頭洞の容積に応じて眼窩上部の強い突出部が形成されており、女性に比べ、男性の方が大きく広がっています。これは顔面骨格に現れる性別の特徴の一つです。加齢に伴い、前頭骨も萎縮し、前頭部や眉間は平坦化されていきます。
※上記の図はネッター解剖学アトラスを参照しています。
下記に実際の前額部(おでこ)の加齢性変化の写真を提示します。加齢により前額骨が萎縮し、おでこの前面が凹み、丸みが無くなっています。